褥瘡(床ずれ)とは
寝たきりの高齢者に起こりやすい「床ずれ」について、図などを交えて簡単に説明します。
ちなみに「床ずれ」とは医学用語では「褥瘡(じょくそう)」といいます。さて、「褥瘡(床ずれ)」とは一体どんなもので、なぜおこるのでしょうか?
褥瘡(床ずれ)発生のメカニズム
褥瘡(床ずれ)の原因は、寝たきりなどによる持続的な圧迫です。
圧迫によって血が通わなくなり、組織が死んでキズになったものを褥瘡(床ずれ)と呼びます。
褥瘡(床ずれ)発生の順序
できやすい場所
![床ずれのできやすい場所](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-2.png)
深さによる褥瘡(床ずれ)の分類
褥瘡(床ずれ)の深さによって、1~4度の4段階に分けられます。
第1度
皮膚の限局的な発赤。皮下の組織は障害が起きている。
![皮膚の限局的な発赤](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-3.png)
第2度
表皮と真皮の部分欠損。皮下組織は障害が起きている。
![表皮と真皮の部分欠損](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-4.png?202209)
第3度
皮膚全層欠損で筋膜を越えない。
![皮膚全層欠損で筋膜を越えない](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-5.png?202209)
第4度
筋肉、骨まで及ぶ深い欠損。
![筋肉、骨まで及ぶ深い欠損](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-6.png?202209)
褥瘡(床ずれ)創傷治癒のメカニズム
褥瘡(床ずれ)治癒には3つの段階があります。
1.炎症期
創傷部に白血球やマクロファージなどが集まり、細菌を食べたり、異物を溶かしたりして創面(傷の部分)をきれいにします。
![皮膚の限局的な発赤](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-7.png)
2.増殖期
肉芽組織が作られ、創面(傷の部分)が満たされていきます。
![表皮と真皮の部分欠損](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-8.png)
3.成熟期
肉芽組織は丈夫な組織(瘢痕(はんこん)組織)に少しずつ置き換わっていきます。
![皮膚全層欠損で筋膜を越えない](https://www.balance-b.jp/wp/wp-content/themes/balance-b_v2/images/sos/jyokusou/jyokusou01-9.png)
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